LEDライト照射時間による育成試験の結果
2023.06.16
「水耕栽培装置 めぐみ」をH機・N機の2台を使用し
春菊、チンゲンサイ、バジルの育成を行いました。
条件
2機それぞれでLEDライトを照射する時間を変える
(H機では8:00~20:00の12時間、N機では3:00~23:00の20時間)
FANは使用しない
装置スペック
照度:水耕パネル中央…4970Lux 水耕パネル端…4340Lux
流量:260ml/10sec
消費電力:120W
下段で春菊、中段でチンゲンサイ、上段でバジルを育成し
その成長速度の違いを記録する
育成期間
4月25日(火)~6月13日(火)(50日間)
育成情報(写真・温湿度・co2)
※温湿度・co2はPM12:00に計測したものの平均です
※写真はバジルのみの比較となります
1週間目(4月25日~5月1日)
・H機
庫内温度:20.6度
湿度:57.5%
CO2濃度:492ppm
・N機
庫内温度:20.3度
湿度:57%
CO2濃度:524ppm
2週間目(5月2日~5月8日)
・H機
庫内温度:23.1度
湿度:49.2%
CO2濃度:437ppm
・N機
庫内温度:22.7度
湿度:51.3%
CO2濃度:441ppm
3週間目(5月9日~5月15日)
・H機
庫内温度:22.5度
湿度:47.4%
CO2濃度:442ppm
・N機
庫内温度:22.2度
湿度:48.1%
CO2濃度:441ppm
4週間目(5月16日~5月22日)
・H機
庫内温度:26.5度
湿度:55.2%
CO2濃度:456ppm
・N機
庫内温度:23.1度
湿度:57.1%
CO2濃度:446ppm
5週間目(5月23日~5月29日)
・H機
庫内温度:24.7度
湿度:57.5%
CO2濃度:463ppm
・N機
庫内温度:24.3度
湿度:59.4%
CO2濃度:465ppm
6週間目(5月30日~6月5日)
・H機
庫内温度:25.8度
湿度:60.8%
CO2濃度:495ppm
・N機
庫内温度:25.5度
湿度:60%
CO2濃度:483ppm
7週間目(6月6日~6月12日)
・H機
庫内温度:26.2度
湿度:66.8%
CO2濃度:478ppm
・N機
庫内温度:25.9度
湿度:66.5%
CO2濃度:465ppm
収穫時写真
※中段のチンゲンサイについて、不手際により写真を用意できておりません。申し訳ありません。
◎上段:バジル
H機(12時間)
N機(20時間)
◎下段:春菊
H機(12時間)
N機(20時間)
成長速度の差
5週間目を見てみると、LEDライトの照射時間が長い側(20時間)が、1週間ほど育ちが早いです。
長時間光を与えることで、効率的に育成ができるようです。
その他ポイント
LEDライトの発熱により、照射時間が長いと温度が上がってしまいます。
植物の適正温度を超えてしまうと、育ちが悪くなることがあります。
その場合、FANを使用し換気することで温度を下げることができます。
改善点
今回植物の数がおおくなりすぎてしまい、栄養の分散・光の奪い合いが起きてしまいました。
次回は発芽の段階から間引きを行い、一つ一つが大きく育つことができるように改善します。